虫歯治療・歯科口腔外科
虫歯について、
もう一度考えてみよう
お口の中には、誰にでも虫歯菌が存在します。虫歯菌は糖分が大好きで、糖分を栄養源にして活動し、特に就寝中は虫歯菌にとって仲間を増やして大暴れする絶好のチャンスとなります。
- 虫歯菌は誰の口の中にも居ます。
- 糖分摂取後は活動的です。
- 初期虫歯は痛みを感じません。
- 歯が白く濁る場合もあります。
虫歯を増やす悪習慣
虫歯太朗君は、歯磨きが大嫌いです。
いつもお母さんに歯磨きしなさいと言われるのですが、面倒くさいという理由でなかなか歯磨きをしません。
しかも、夜寝る前にはジュースとお菓子をダラダラ食べる習慣までついています。
虫歯太朗君は、
①歯磨きをしない
②寝る前に糖分を摂取する
③ダラダラ食べをする
習慣があります。
① 歯磨きをしない
歯磨きをしないに関しては、お口の中の汚れが取れないので、どんどん不潔な環境が整います。
菌は菌を増殖させるので、虫歯以外にも様々な病気を引き起こす原因となります。
② 寝る前に糖分を摂取する
寝る前に糖分を摂取するに関しては、意外な落とし穴があります。日中は、お口の中が乾燥するという事は少ないと思いますが、夜寝ている間はお口の中は乾燥しています。理由は、唾液が出ないからです。
唾液が出ないと、虫歯菌の増殖を抑えるものがなくなるので、夜寝る前の歯磨きはとても重要です。しかし、歯磨きをしなかったら・・・、歯磨きをした後にスポーツドリンク(糖分が含まれている)を飲んで寝れば・・・、虫歯が出来る環境をこちらで整えているようなものです。
③ ダラダラ食べをする
ダラダラ食べをするに関しては、科学的・医学的見地から分析して良くない事が証明されています。
人間のお口は、虫歯になる時間と虫歯を治す時間を繰り返しています。ダラダラ食べをする方は、虫歯の本数がとても多く、患者様に伺っても虫歯が多い方の中にはダラダラ食べをする習慣を持つ方が多数いらっしゃいます。ダラダラ食べの代表的な例として、ペットボトルジュースがあげられます。
これらを長時間に渡り、チビチビと飲んだり、食べ続けるのはとても歯に良くない事であり、肥満の原因としても考えられています。
虫歯の治療について
ある程度進行してしまった虫歯を治療する場合は、写真のように、虫歯の部分を削り、その場所をプラスティックや金属で補修します。
その一方、なりかけの虫歯やごく小さな虫歯は削らなくても良い場合があります。
早期発見を目指すため、定期的な虫歯の検診をお薦めいたします。
虫歯予防について
虫歯を防ぐのに、有効な物質はフッ素とキシリトールです。
これらは、なりかけのごく初期の虫歯を治す作用や、歯の質を強くする作用を持ちます。
フッ素は、歯磨き粉に配合されている場合が多く、歯科医院で販売されている物は濃度も濃くお薦めです。
また定期検診で歯科医院で塗ってくれますし、キシリトールは市販のガム等に配合されているので、一度試されてみて下さい。