インプラント
第二の永久歯と呼ばれるインプラントについて
虫歯や歯周病、又は事故などで歯を失った場合、治療の選択肢は3つあり、
入れ歯、ブリッジ、インプラントです。
ここでご紹介させて頂くインプラントは審美性、機能性の双方が高い治療レベルで実現されており、全世界で多くの方がこの治療を受けています。
他の歯を傷つけ負担をかける事なく、歯を再び取り戻せる事の出来る治療はインプラントだけである事が、世界的に認知され受け入れられてきた理由の一つです。
1952年、スウェーデンの学者ブローネマルク教授は動物実験の為ウサギの足にチタンを植え込んでいました。
そして、それを除去しようとした時・・・、
びくとも外れません。チタンと骨は強固に結合していたのです。
この偶然の発見が後に歯科治療を大きく変える事となりました。
オッセオインテグレーションインプラントの幕開けです。
20世紀最大の発見の一つに数えられるこの世紀の発見が歯科治療を大きく変えたのです。
インプラントは万能?
患者様からよくあるご質問の一つに、インプラントは永久に持ちますか?という質問があります。
腐食に強く、人体によく馴染むチタンでインプラントは出来ているので、理論上インプラント体自身は半永久的に持ちます。
しかし、インプラントを支えている土台は自分自身の顎の骨なので、土台(顎の骨)が弱まればインプラントは機能しなくなります。
インプラントの構造
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インプラントは、ご自身の顎の骨に固定します。
インプラント体はチタンで出来ているので虫歯になる事はありませんが、歯周病に対する抵抗力は持ちません。
歯周病は30代の方では8割以上が患っている現状を考えると、細心の注意が必要です。
なかじま歯科では歯周病のアプローチに特に力を入れます。詳しくは歯周内科をご覧下さい。
インプラント治療の流れ
※1 上記の流れは、治療内容、インプラントの本数により異なります。
※2 骨の状態、身体の状態によって他の治療をお薦めする場合がある事ご了承ください。
よくあるご質問
Q. 治療は痛いですか?
痛みが全くないと言えば嘘になります。インプラントは外科処置が必要なので、麻酔も必要です。
ただ、痛みの感じ方は人それぞれなので、一概にこれ位は痛いとは言えません。
よく言われる例で、親知らずの抜歯と同じくらいの痛みという表現をしますが、親知らずの抜歯の際に感じる痛みも人によって異なるので何とも言えません。
ただ、治療に対する恐怖心が痛みを増幅させる事は間違いないので、解らない事は出来るだけ質問するようにしましょう。
「あまり痛くなかった」という人や「全く痛くなかった」という人、逆に「痛くて辛かった」という人もいらっしゃいます。
Q. 費用はどの位ですか?
価格については、歯科医院によって異なりますが、大阪で行われているインプラントの治療費は、一本あたり上部構造込みで約30万円~60万円と幅があります。
通院されている歯科医院でお確かめください。
また、値段が高いから良い治療、安いから悪い治療であるとも言い切れないのが本当の所で、インプラントに対する取り組み方も歯科医院毎によって異なります。
値段だけにとらわれず、複数の歯科医院を回られて、ご自分に一番合う所を選ぶことをお勧めします。
Q. インプラントが出来ないのはどんな場合ですか?
血圧が高い方や、糖尿病等で血糖値が高い方は、注意が必要です。
数値がコントロール出来ていれば問題ありませんが、担当されている医師の許可が必要です。
また、インプラントの土台となる顎骨の状態によっては治療が受けられない場合があります。
Q. インプラントはどの位
持ちますか?
インプラントの臨床が本格的に始まり、二十数年が経過しましたが、現在でも当時のインプラントで何の問題もなく過ごされている方は大勢いらっしゃいます。
ただし、それは一生持つという意味ではありません。
インプラントの寿命は治療のレベルと患者さんの全身状態にも左右され、きちんとした治療を受けメインテナンスを受けなければ、5年と持たないケースも現実としてあるからです。
ご自分の歯は一生持つという保障がない事は誰でも知っている事と思いますが、インプラントも同様と考えてください。